NZ経済の特徴
NZ統計局によれば、2002年3月末年度の国民総生産(GDP)規模は支出ベースで1200億NZドルであり、日本の約1.2%に過ぎない。人口は2001年の国勢調査によると382.1万人で、これは日本の約3.0%当たる。2001年12月末における輸出総額は315.2億NZドル、輸出総額は317億NZドルであり、GDPに占める割合はそれぞれ29.1%、29.2%と貿易依存度はきわめて高い。ちなみに日本への輸出は403.8NZドルでGDP比10.4%、輸入は349.3NZドルでGDP比8.7%である。
NZ経済は、高い生産性と国際競争力を有する1次産品の生産とその輸出への依存度が高く、1次産品は全輸出品の約半分を占めている。第2次産業では、製造業が最大の比率を占める。第3次産業は近年成長が著しく、サービス業でGDPの5割近くを占める。輸出品は伝統産品といわれる1次産品の羊毛、酪農品、肉類、キーウィーフルーツなどの果物で、最近では林産品、野菜、花き類魚介類などが加わった。輸入品は自動車を中心とする工業化学製品が大半を占める。
NZの経済構造を2002年3月末年度の部門別国内総生産(GDP)で見ると、第3次産業がGDPの65.7%と最大の比率を占め、次いで第2次産業が21.9%、第1次産業が8.4%となっている。個別産業では、@金融・保険など24.8%、A製造業15.6%、B個人・社会サービス12.3%、C運輸・通信10.3%、D卸売業8.1%、E小売、レストラン・ホテル7.3%、F農業5.6%、G政府サービス4.0%の順となっている。